HP日記
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聴覚触覚暗転、終点
書きたい症候群、
けれど
言葉が生まれない症候群!
これを人は、
スランプと言うかもしれないし、
それを信じない人もいるかもしれない(笑)
(本日日記二回目)
けれど
言葉が生まれない症候群!
これを人は、
スランプと言うかもしれないし、
それを信じない人もいるかもしれない(笑)
(本日日記二回目)
見えない世界、
閉じ込めた瞳の先の暗闇と、
そこにある赤い光に、
手を伸ばして――――
今日で何日経ったと聞けば、悪魔は何も言わずに額に口付けた。
触れた感触はどこまでも柔らかくて温かい。
思わず手を伸ばせば何の躊躇いも無く握り返され、そのまま指先にも口付けられる。
ぴちゃり、
濡れた音が煩いくらい耳を刺激し、指先の触覚も濡れたモノの刺激された。
ピクリと上がった肩に、手全体を擽る悪魔の吐息。
笑ったのだろうそれになんとなく苛立ち、その濡れたモノを引っ掻くように指を動かすが、逆に綺麗に整えられている爪の間に濡れた感触が入り込み、より肩を震わせるだけとなってしまった。自業自得である。
ちゅう、
そんな動いた指を諌めるように吸い付かれる指先。
生暖かい、くすぐったい、それ以外の感情もムクムクと生まれてきては開放できない熱へと変換されていく。
やめさせるようにもう片方の手を持ち上げて悪魔の方へと振り落とす。
とん、
軽く鳴った音。
柔らかい生地の感触は貴族ならではの高価さが現れており、たかが使用人に対してこれほど立派な生地を使うのは数限られているだろう。
これこそこの悪魔がよく口にする“ファントムハイヴ家たるもの”なのだろう。
とんとん、とん
数回、同じ場所を叩き、音が鳴る。
しかし悪魔は止らない。それどころか指と指の間にも濡れたモノを這わせ始めたのだから溜まったものではない。
声を押し殺した状態のように息を吐き出し、むずがるように首を横に振った。
すると、
ちゅ、
むずがる己を宥めるよう唇に優しい感触。
額と同じ感触。けれどその違いは大きな意味を持つ。それでも構わない。
触れたのは一瞬で、すぐに離れるソレ。
追いかけようと首を動かせばそれを察した悪魔はすぐに再び唇を塞ぎ、今度は長く触れ合わせる。
温かくなった唇の代わりに開放された指はヒヤヒヤと冷たく感じるが気にしない。
ちゅっ、
少し強めに吸われて離れていくソレ。
追いかけはしない。完全に離れたであろうソレを追いかけるのは不可能だから。
だからもう一度聞く。
「今日で何日経った」
眼帯の代わりに両瞳を覆う包帯に触れながら――――
<盲目音鳴世界>
(結局返ってくるのは、僕に触れる優しい音だけ)
閉じ込めた瞳の先の暗闇と、
そこにある赤い光に、
手を伸ばして――――
今日で何日経ったと聞けば、悪魔は何も言わずに額に口付けた。
触れた感触はどこまでも柔らかくて温かい。
思わず手を伸ばせば何の躊躇いも無く握り返され、そのまま指先にも口付けられる。
ぴちゃり、
濡れた音が煩いくらい耳を刺激し、指先の触覚も濡れたモノの刺激された。
ピクリと上がった肩に、手全体を擽る悪魔の吐息。
笑ったのだろうそれになんとなく苛立ち、その濡れたモノを引っ掻くように指を動かすが、逆に綺麗に整えられている爪の間に濡れた感触が入り込み、より肩を震わせるだけとなってしまった。自業自得である。
ちゅう、
そんな動いた指を諌めるように吸い付かれる指先。
生暖かい、くすぐったい、それ以外の感情もムクムクと生まれてきては開放できない熱へと変換されていく。
やめさせるようにもう片方の手を持ち上げて悪魔の方へと振り落とす。
とん、
軽く鳴った音。
柔らかい生地の感触は貴族ならではの高価さが現れており、たかが使用人に対してこれほど立派な生地を使うのは数限られているだろう。
これこそこの悪魔がよく口にする“ファントムハイヴ家たるもの”なのだろう。
とんとん、とん
数回、同じ場所を叩き、音が鳴る。
しかし悪魔は止らない。それどころか指と指の間にも濡れたモノを這わせ始めたのだから溜まったものではない。
声を押し殺した状態のように息を吐き出し、むずがるように首を横に振った。
すると、
ちゅ、
むずがる己を宥めるよう唇に優しい感触。
額と同じ感触。けれどその違いは大きな意味を持つ。それでも構わない。
触れたのは一瞬で、すぐに離れるソレ。
追いかけようと首を動かせばそれを察した悪魔はすぐに再び唇を塞ぎ、今度は長く触れ合わせる。
温かくなった唇の代わりに開放された指はヒヤヒヤと冷たく感じるが気にしない。
ちゅっ、
少し強めに吸われて離れていくソレ。
追いかけはしない。完全に離れたであろうソレを追いかけるのは不可能だから。
だからもう一度聞く。
「今日で何日経った」
眼帯の代わりに両瞳を覆う包帯に触れながら――――
<盲目音鳴世界>
(結局返ってくるのは、僕に触れる優しい音だけ)
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